2020.11.30
11月24日(火)『YES THEATER』にて、NSC大阪の現役生によるネタライブ「BRUSH」が開催されました。未来のスターを夢見る芸人のたまご72組が、この日のために磨き上げた2分間のネタを披露するイベントである「BRUSH」。なかにはお客さんの前でネタをするのが初めてというコンビもおり、フレッシュな緊張感が味わえるのも、このイベントの魅力のひとつです。
〇 1部
MCは、お笑いコンビ「ジュリエッタ」(井尻貫太郎、藤本聖)が務めました
会場をほぐすために藤本は一発ギャグを披露!ややすべりするも「NSCのみんなホッカホカやぞー!」と舞台袖に呼びかけ、「15年目でもこんなもんです」と会場の空気を和らげ、やりやすい雰囲気の中イベントがスタートしました。
【1ブロック目】
オールドスパイス/ほんまそれ。/デニールヤング/あきら/
パンダ山本/橘ナオヒロ/ひばり/オフィス/ゲンツキ
トップバッターのオールドスパイスは時間切れのゴングが鳴ってはしまいましたが元気いっぱいのネタで会場の空気を作ってくれました。
ピン芸人のパンダ山本は「喜怒I LOVE♪喜怒I LOVE♪」というキャッチ―なリズムネタを披露。残業終わりの情緒不安定なサラリーマンの「喜怒哀楽」いや「喜怒I LOVE♪」に場内が沸きました。
1ブロック目のネタが終わり、MCトークに移ります。井尻は「皆さんの頭に残っているのは…喜怒I LOVE♪ですよねー」とパンダ山本のネタをイジり会場を笑いに包みました。その後も「耳に残るあるあるネタは才能だからね」と絶賛し、いい空気のまま2ブロック目の現役生のネタがスタート!
【2ブロック目】
ナンバーボーイ/puppy/パクユソン/とろピンズ/もりぴ~/
カタヤマアキラ/海鹿/トリガー/マーティー
ピン芸人パクユソンは、韓国人女性との別れ話の会話のやり取りを再現するという漫談を披露。場内はこの漫談に、一本取られた様子。
同ブロックのトリガーは、「○○かい!」というついつい真似したくなるツッコミの応酬。
後半に差し掛かるにつれて、トリガーのツッコミもヒートアップし、会場も爆笑に包まれました。
2ブロック目のネタが終わり、MCのジュリエッタが再登場し、井尻が「今から換気休憩に入ります」とお客さんに呼びかけると藤本はすかさず「換気かい!」とトリガーのツッコミを真似し、会場を盛り上げた。
そして10分間の換気休憩を挟み、後半戦の3ブロック目が始まりました。
【3ブロック目】
ゴールデンダック/ちゃい/ミズニスム/ローズ/ジョウ/山本晃平/
ダブルドラゴン/マニピュレート/ドライブドライブ
35歳と39歳のコンビのダブルドラゴン!
エネルギー溢れる荒々しいマニピュレート!などそれぞれ個性豊かなメンバーが集まった3ブロック目の現役生たちは存分に会場を楽しませました。
MCトークではジュリエッタはマニピュレートの名前を出し、「現役生らしいネタで良い!散らかってるのがうれしいよね!」と現役生ならではの荒々しさにご満悦。
そしてついに最後の4ブロック目の現役生のネタがスタート
【4ブロック目】
はっぴぃえんず/ブルーローズ/ピースマン/テンズ20/なかじぃ/
トリグラフ/山脇蒼志/カイドウ/はんぱもん
ピン芸人の山脇蒼志は画力と発想力満点のネタを披露し、お笑い能力の高さを見せた。
そして1部のトリを飾ったはんぱもんは、殺し屋に扮して相方の命を狙うという油断できないネタを披露し、1部締めくくりにふさわしいネタを披露し計36組のネタは無事終了しました!
エンディングトークでは、藤本が気になった現役生を各ブロックから1組選び、計4組(ほんまそれ。、パクユソン、マニピュレート、山脇蒼志)が再登場。
ほんまそれ。は「39歳!?」とジュリエッタの二人を驚かし、「ちょっと噛んでしまった」と反省している山脇蒼志には藤本は、「初々しさしさがいいのよ。発想が面白かった!技術は後からついてくるから」とエールを送りました。
エンディングトークは4組それぞれの面白さもあり、会場も笑いに包まれ。
「BRUSH(1部)」は盛況のうちに終演し、2部へうまくバトンパスしました!
〇 2部
MCを務めた、お笑いコンビ「ジュリエッタ」(井尻貫太郎、藤本聖)のふたりは「自分たちの頃に比べると、ネタも挨拶もすごいしっかりしている」と現役生たちのことを称賛。出演者を読み上げる際には、漫才劇場メンバー随一のギャガーである藤本が、1組ずつ即興でキャッチコピーをつけ、後輩たちへの愛と笑いで会場の空気をあたためる中、いよいよ本編がスタート。
【1ブロック目】
いざよい/ゆずれたー/Re:ナード/新妻先生/シロヤナギネーブル/紫式部/黒柴/片隅のベンチ/ライダーズ
わかりやすく軽快なボケとゆっくり落ち着いたツッコミで、安定感抜群の漫才をみせつけたトップバッターいざよいを皮切りに、出てきただけで大爆笑(?)を誘った女性コンビ紫式部のコント、絶妙にキャッチーな言葉選びでゲームのラスボスを励ますピンネタの新妻先生など、芸歴0年目とは思えないほど完成度の高いネタが続々と登場。このブロックを見ただけでも、43期生の層の厚さがビシビシと伝わってくる内容でした。
途中、ネタを飛ばしてしまうコンビもありましたが、客席からあたたかい拍手と笑いが送られ、それまで少し緊張気味だった会場の空気もやわらぎました。「あきらめないで、最後までやりきるのが大事」とジュリエッタ・井尻からもエール。こうした光景も「BRUSH」ならでは。
【2ブロック目】
オンリーワンダー/モイスチャー星人/大江/藤本克弥/清川雄司/透明鉛筆/やました/頭脳パンチ/ヤタガラス
続く2ブロック目では、頭脳パンチがクロスワードパズルを題材にした奇想天外な漫才で笑わせてくれたほか、ピン芸人の清川雄司も登場。「ハーモニカを吹きながら紙を切る」という、それ以上でもそれ以下でもないネタなのに、なぜか笑ってしまう独特の空気感に、伝統的な寄席芸である「紙切り」の未来を見た!…というのは言い過ぎでしょうか(笑)
ちょっとイジワルな視点で、意識高い系女子をイジるネタで笑いを誘った女性ピン芸人のやました。ジュリエッタは、友近を引き合いに出しながらその芸達者ぶりに注目。「NSC生とは思えない、堂々とした風格」と拍手を送りました。
【3ブロック目】
チェスターポール/ユウシショウキ/縁日/藤井拓哉/四文銭/弾/我々雄/ガナンド/たこ珍味
10分間の休憩と換気を挟んでの後半戦3ブロック目。後半に入っても会場のボルテージは上がりっぱなし!
どのコンビも会場のボルテージを裏切らない今出せる力を出し切るネタを披露し、お客さんの期待に応えました。
他愛のない男女の会話から思いもよらぬサイキックな展開をみせる男女コンビ四文銭のネタには、客席から笑いと同時に悲鳴もちらほら…!? イカついのになぜか可愛く見えてくるガナンドの漫才もインパクト大で、会場を大いに沸かせてくれました。
井尻の3ブロック目の紹介にまた藤本が一言添える。自分からやりだしたアドリブにヘトヘトの藤本。最終組の激辛ひなまつりに「花火をつけましょ、ハバネロに!どっかん!」と最後の力をふり絞りました。全36組の紹介にボケた藤本に会場は拍手喝采。そのまま最後の4ブロック目がスタート!
【4ブロック目】
アディクト/モリノスケ/近江/芝本ねんど/大串翔太/例えば炎/シェリーに口づけ/山椒魚/激辛ひなまつり
最終ブロック、トップバッターのアディクトは直前のジュリエッタの紹介ボケにかぶせ、即興でのつかみをし、芸歴0年目とは思えない、舞台での強さを見せました。
他にも大串翔太が異才なネタを披露。怖いけどなんだか面白い、こわ面白いネタで会場を緊張と緩和(??)の渦に巻き込みました!
例えば炎は、修学旅行で先生がハイジャックするコントを披露。安心して見られる見事なネタ運びでお客さんの笑いを集めました。
クセの強い岡山弁で互いに「○◯を食べたら○○が出る」を言い合い展開していく山椒魚の漫才には「もうすでにスタイルと色のようなものがある」とジュリエッタのふたりも感服の様子。
そしてトリを務めました激辛ひなまつりは長身をいかした、長身ボケたっぷりの漫才を披露!最終組までお客さんの反応も良く、現役生たちもやりやすそうな雰囲気でした。
すべてのブロックが終了したところで、ジュリエッタが各ブロックから気になったコンビ、ライダーズ、やました、縁日、山椒魚らが再び登場!偶然にもほとんどのメンバーが23歳ということが判明。23歳には見えないライダーズのおっさん臭さや、同じく23歳には見えないやましたの見事な落ち着きっぷりをジュリエッタからたっぷりイジられ、堂々としたネタを披露したやましたに藤本は「私立肝っ玉大学通ってました?」と会場に笑いを起こしました。
その後もそれぞれ4組はショートコントやモノマネを披露!
そして1部と2部合わして総勢72組のNSC大阪現役生ネタライブ「BRUSH」は大盛況のうちフィナーレを迎え、この日のイベントは終了。
今まさに「お笑い」という世界のスタートラインに立とうとしているダイヤの原石たち。そのキラキラした顔と、荒削りでも生き生きとした笑いに元気をもらえるイベント「BRUSH」。今後も見逃せません。
次回のBRUSHは12月16日(水)YES THEATERにて行われます!!
是非お越しください!
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