【11月29日１部舞台レポート】NSC45期現役生ネタライブ『RUSH』

2023.01.05

今回、YWAW卒業生の亀田さん

がライブレポートを書いてくださいました！！

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芸歴0年目とは思えない仕上がったネタが目白押し！
NSC大阪45期現役生ネタライブ『RUSH』第3部ライブレポ！

11月29日（火）、よしもと漫才劇場にてNSC大阪45期現役生ネタライブ『RUSH』第3部が開催されました。

雨の日にもかかわらず、大入りのお客さんの前で、現役生から厳選された総勢34組（ピンも含む）が

4ブロックに分かれて、それぞれ2分間の漫才やコントを披露しました。

『RUSH』では、NSC現役生たちのフレッシュなネタを堪能できるのは勿論ですが、
エンディングにて作家票と社員票により上位3組のコンビが発表され、本日と別日開催
の同イベント第1部〜第３部を通じて選ばれた１組が劇場所属をかけたオーディション
ライブ『UP TO YOU！サバイバルステージ』に進出できるという新制度が導入されました。

これにより、今後の活躍次第ではNSC在学中での劇場メンバーが誕生する日も近いかもしれません！

MCはDr.ハインリッヒ！

左：幸（みゆき）　右：彩（あや）

今回MCを務めたのは、芸歴18年目の人気実力派お笑いコンビ・Dr.ハインリッヒ（NSC大阪27期）。

オープニングに登場した二人は、同イベントのMCは初めてとあって

「まだ知らない現役生のネタを見れるのが楽しみ」と期待感を口にしました。

また、お客さんに向けて「現役生なのでまだ荒削りですが、どうか温かい目で見てください」と、

彩が台本を読み上げると、すかさず幸が「ポケーと無の状態で見てください」と

Dr.ハインリッヒならではのワード変換で、さっそく笑いを誘います。

会場も温まったところで、いざ前半戦のネタがスタート！

練りに練られた渾身ネタが続く前半ブロック！

1ブロック目：エイトマイル／サンデーナンバー／果汁10000％／MT15

脱獄蚕／阪井瑠莉花／言ワズもがな／水素水

エイトマイルは、“美容院でのヘアカット”をテーマにした安定感バツグンの漫才を披露し、

今年春に入学したばかりとは思えない仕上がったネタでトップバッターの大役を果たしました。

その後も、脱獄蚕は“コンビニ×応援団”という奇抜な設定のコントで、店員と客がお互
いを全力で応援する展開で笑いを呼び込むと、“フェンシングの広め方”というネタを
披露した水素水は、クイズのヒント形式のような相方のボケに対して、時間差ツッコ
ミで笑いを取るという趣向を凝らしたスタイルの漫才で客席を沸かせます。

2ブロック目：日熊／ハードロング／ハイカラジャンク／たかぴょん

マーガリン画伯／亜門／ミチ草／バタークッキークラブ

2ブロック目に突入すると、まずは日熊が緻密かつ大胆な爆笑ネタを披露。“リーダー
シップがある相方の旅行エピソード”という漫才で、シンプルな構成ながら常に斜め上
をいくネタ運びで笑いを積み上げると、次いで登場したハードロングも“お互いの趣味
”をテーマにした漫才でこれに続きます。パン作りやコーヒー作りの、そのこだわり様
とは裏腹に台無しレベルで邪険に扱うというコントラストが痛快でした。

“電車内で隣に座る女性がウトウトと肩にもたれかかってくるシーンから、とんでもな
い勘違いに発展していく“という秀逸なコントを披露したマーガリン画伯。そして
、「1番好きな食べ物は？」の質問に対し、相方が一向に答えてくれないというディス
コミュニケーション型の漫才を披露したミチ草など、どの組も練りに練られた渾身ネ
タのオンパレードで終始笑い声の絶えないまま前半戦がフィニッシュしました！

NSC時代のDr.ハインリッヒとまさかのネタかぶり！？

ここで会場は換気タイムも兼ねたMCトークに移ります。Dr.ハインリッヒ・幸は、Aブ
ロック目で“10回クイズのピザ”を題材にしたサンデーナンバーの漫才を見て思い出し
た当時のエピソードを披露。「サンデーナンバーの“ピザ”を“ピジ”と言い間違えるボケ
は自分もかつてネタ帳に書いたことがある！」と、まさかのネタかぶり。相方の彩も
さすがに知らなかった様子で驚きつつ、「みんなそれぞれの“ピジ”を持ってるね」と
当意即妙に返し、場内は笑いに包まれました。

また、“ランドセルを普段使いしている小学校教員”という一人コントを演じた阪井瑠
莉花や、“和服を自由にレボリューション”という忘れがたいフレーズを残したピンの
たかぴょんについて幸（みゆき）が言及すると、彩（あや）も「魅力的やったね。今
後伸びそう！」と太鼓判を押すなど、Dr.ハインリッヒ独自の視点で現役生たちの名を
取り上げました。そして最後は、換気タイム終了の合図である客席扉が閉まる様子を
二人で面白おかしく実況し、いい空気のまま後半戦がはじまりました！

ワールド全開のネタが続く後半ブロック！

3ブロック目：コンコルド／宇壺／みずせった／爛漫アイソレイション／最強行動／誇
／バリアシオン／白虎／遠足ダイスキタイム

宇壺はスローテンポながら、それを持たせてしまう洗練された言葉選びで二人の世界
を築き上げます。“体内にリコーダーが入ってしまってメロディを奏でてしまう人”と“
メロディを聴くとオリジナルラブソングを唄ってしまう人”という不条理な関係性が可
笑しい漫才を披露。その次に登場したみずせったは“人生初のフードコート”というネ
タを披露。「そんな奴いませんよ」というツッコミの反復がリズムとテンポを生み出
していく聴き心地のいい漫才で笑いを起こしました。

他にも、“買い物帰りに立ち話する主婦が、会話の脈略に関係なく下ネタワードを耳打
ちし合っては爆笑する”という謎のノリを演じ、我々には窺い知れない世界をのぞかせ
てくれた最強行動のコント。“卒業式での失恋を機に、卒業証書の筒に暴言を吐くよう
になった女子”というコントで、めくるめくストーリー展開を2分間で表現してくれた
ピンの誇。“狼男に変身してしまった相方が犬のようにすぐ懐き、むしろ人間のときの
方が凶暴”というコント型漫才をエネルギッシュに披露してくれた遠足ダイスキタイム
など、どの組もワールド全開のネタで場内を魅了しました！

4ブロック目：スリーマンセル／猿飛／岡田浩太朗／あんよの日／柴田Ｂ柴田／法学テ
ラス／風天ダスト／ニュート／赤ヤガラ

最終ブロックでも、“グレた年頃の娘を持つ父親”という一人コントを哀愁たっぷりの
モノローグで訴えた岡田浩太郎。同じくピンの柴田B柴田は、“デートを成功させた男
が幾多の災難に見舞われながらも何とか目的を達そうと奮闘する”という情熱的（？）
なコントで、その果てには“ブラックホールの中で遭遇した自身のドッペルゲンガーと
漫才する”という、誰もが予想だにしないブッ飛んだ着地点が待っていました。

そして今回大トリを飾った赤ヤガラは、相方の体格を活かして“試着室”をテーマにし
た漫才を披露。「服が入らない！」と、次々と服を破いていくナンセンスな展開に相
方の冷静なツッコミが光る痛快ネタで、総勢34組のラストを締めくくりました。

MCインタビューで現役生たちもたじたじ…！？

これで全ネタが終了し、最後にDr.ハインリッヒが気になったコンビ6組（脱獄蚕／日
熊／バタークッキークラブ／宇壺／最強行動／岡田浩太朗）が再登場。MCの二人がイ
ンタビューするかたちで“各コンビの出会い”などの裏話も飛び出しました。この日
、MCとして独自の視点で現役生たちをピックアップし、個別にアドバイスやエールを
送ってくれたDr.ハインリッヒからの意表を突いた質問に対して、現役生たちがたじろ
ぎながらも何とか笑いで返そうとする姿が印象的でした。