2022.01.18
今回、よしもとクリエイティブアカデミー
エンタテインメントプロデューサーコースの假屋颯太さん
がライブレポートを書いてくださいました!!
NSC大阪現役生ライブ
『HIGH FLY』
強者揃いの44期生!
大盛り上がりのネタとコーナー150分!!
2022年1月10日(月)、
NSC大阪の現役生(44期生)のネタコーナーライブ
『HIGH FLY』がよしもと漫才劇場にて開催されました。
平日にもかかわらず、現役生の晴れ舞台をひと目見ようと
多くのお客さんが劇場に集まりました。
現役生の中から選び抜かれた38組のコンビ(ピン芸も含む)が
珠玉のネタと、現役生自ら考えたコーナー3つを披露し、
笑いっぱなしの150分でした!!
MCは藤崎マーケット!
今回のMCは、藤崎マーケットが務めました。
オープニングで藤崎マーケットの2人が登場すると
会場から大きな拍手が起こります。
ここでチラホラと遅れて入ってきたお客さんに対して、
「いいですね、このシブイ客席がね。続々と遅れて入ってくる感じ」
と声をかけると、さっそく笑いが起きました。
すっかり和んだ空気の中、
まずは現役生9組による2分ネタがスタートしました。
まずは2分ネタ9組!
たむらまろ/満丸/こたつ/文句/サックスブルー/ゲンチガッチ
大野友雅/万利休/インダスガンダス
トップバッターはたむらまろ!
「占いに行って元気をもらいたい」という相方に対して
「元気になりたいならファンモンを聴け」という提案をするという漫才。
ファンモン信者かと思いきや、
徐々にファンモンに対する悪意が見え始め、
最終的には占い師vs.ファンモンという謎の展開に。
トップバッターとして最高の漫才でした!
ちなみにたむらまろの2人はこの日、
成人式→ライブ→同窓会というハードスケジュールだったそうです。
成人おめでとうございます。
続いて満丸。
「久しぶりに遊園地行きたい」という入りから、
漫才特有の状況表現であるマイム(動き)を
上手く利用した漫才を披露。
徐々に激しくなっていく動きと、
2人の見事な表現力は会場を爆笑の渦に巻き込みました!
この日初めてのコントを披露したのは文句。
卒業式の練習をするアツい教師かと思いきや、
生徒のお母さんと不倫している
とんでもない教師だったことが中盤で分かります。
最初に一度セリフを見せてから、設定をバラし、
同じセリフでも意味が変わって聞こえるという
構成力の高いコントでした。
サックスブルーは「親子丼」をテーマにしたコント。
ある男が親子丼を食べていて、
若鶏の唐揚げを追加注文すると、ニワトリの親子が現れて…
端々から哀愁を感じられる、世にも奇妙なコントでした。
食文化について考えさせられますね。
ちなみに、この後のコーナーでも
この時のコント衣装のまま登場し、
異彩を放っていました。
盛り上がった勢いそのままコーナーへ!
コーナー①
ギャグ伝言ゲーム
出演者
穴井ゲージ(電々狸)/須マ(モデル亜ガマ)
乱太郎(群青マリア)/カク(ぺ)/はるみ(やばいおとな)
矢野(モンジャ)/大野友雅/アチャコング(こたつ)
高木尚純/けんゆー(とんこつたこやき)/カタヤマヨシオ(ぺ)
西垣(ドレコ)/岸本(171)/ゆーご(ホルスタイン)
たかまん(宛先プレーン)/シェメイシン/ジゴロ~(れいわBoys)
じゅい(じゅじゅ)/源ノ輔(バロンドール)
酒井健輔/たいち(サックスブルー)
最初のコーナーは『ギャグ伝言ゲーム』です!
【ルール】
ギャグを披露する人以外のチームメイトはヘッドホンとアイマスクをつけます。
お題が出題されそれに沿ったギャグを披露し、次の人だけがアイマスクを外し
視覚だけでそれを受け取ります。
リレー方式で次の人へとギャグを伝えていき、
最後まで同じギャグを保てていれば優勝。
平たく言えばイヤホンガンガン伝言ゲームのギャグ版です。
一連のルール説明を聞いたMCの藤崎マーケットは
「なるほどドッジボールみたいなもんですね」
「あ、全然違います、勘鈍いですねぇ」
と会場の笑いを誘いました。
さらに、ゲーム前に44期生のお調子者である
ぺのカタヤマヨシオが
コーナーには全く関係のないギャグ
「スペースポリス」を勝手に披露。
MC藤崎マーケットに
「あなたは吉本出禁です」
と一蹴されると、会場は爆笑に包まれました。
まずは赤チーム。お題は『動物ギャグ』
最初の挑戦者、インダスガンダス かげが
見事なギャグを披露してゲームは始まりました。
2人目にして動きこそ合っているものの、
当然セリフは全く別の言葉へと変わっていきます。
さらに、やばいおとな はるみがギャグの
“動き”を少し大きくしたことによって、
最初のギャグの面影はどんどんと消えていき…
最終的に例の問題児、
ぺのヨシオが全く関係ないギャグを披露して赤チームは強制終了。
終始問題行動が目立ったぺ ヨシオに対してMCの藤崎マーケットが
「きしょいのぉ、なんでこんな奴入ってきたんや」
「頼むから他の事務所いってくれ」
とツッコむと会場は大爆笑でした。
続いて青チーム。お題は『英語ギャグ』です。
英語のギャグという普段はなかなかやらないであろう
難しいテーマでしたが、
最初の挑戦者ドレコ西垣の「Who are you?」が日本語に翻訳されて
引き継がれていくという謎のミラクルが起きました。
赤チームに比べると案外、セリフまでしっかりとリレーされ、
さらにはマエケン体操の動きまで完璧に伝わっていき、
会場の期待感が高まっていきます。
しかし、ここでじゅじゅのじゅいがセリフを全て
「ドゥン」に変えてしまいます。
結局、最終的には全く別のギャグになってしまい、
青チームもリレー成功ならず。
結果的に戦犯となってしまったじゅじゅのじゅいは、
MC藤崎マーケットから
「女ヨシオ」
と命名されてしまい大きな笑いを誘いました。
そして最後は黄色チーム。お題は『下ネタギャグ』
トップバッターの穴井ゲージが
「下ネタですか…親も見てるのに…」
とシャイな一面を見せたところで、コーナーはスタート。
先ほどの後ろ向きな様子とは裏腹に見事な下ネタギャグを披露。
こちらも他チーム同様”動き”は綺麗にリレーされていくものの、
セリフが全く揃わず…
最終的にはサックスブルーのたいち(ニワトリのコスプレ中)から、
れいわBoyzのジゴロ〜の地獄ライン(藤崎マーケット トキ命名)が
とどめを刺し、全く別のギャグになってしまいました。
全チームチャレンジは失敗でしたが、コーナーは大盛り上がりでした!
次は1分ネタ19連発です!
宛先プレーン/いなせ弁慶/おはる/カラフルタウン
こめじるし/準新作/スクランブル/竹虎/ちゃぽっこ/桃源郷
ナダレ式/ねぐせ若葉/花ぐすね/バロンドール/ぺホルスタイン
みらじょゔぉ/モデル亜ガマ/やばいおとな
トップバッターを務めたのは花ぐすね。
「俺じゃんけん負けたことないねん」という
ありがちな冗談が本当だったら…という漫才。
分かりやすい設定と、迫真の演技で会場を盛り上げました!
ナダレ式は女性3人のトリオ漫才。
「合コン」をテーマにトリオであることを上手く使った
畳み掛けるようなボケ数は圧巻!
とても1分とは思えないボリューム感でした。
続いてペルーと日本の国際交流コンビ、桃源郷。
外国人の持つイメージとのギャップを利用した、
王道のしゃべくり漫才を披露!
ミステリアスなボケのケンジ(ペルーの方)に
的確にツッコんでいく様は見事でした!
ちゃぽっこは1分間という短い時間をフル活用したネタで勝負。
前半語呂の良い言葉を羅列していき、
後半で一気に答え合わせのように回収していくというもの。
ワードを一回で覚えるのは不可能でしたが、
リズムがとっても気持ちいいネタでした。
モデル亜ガマは「寝たことない」をテーマに、
独特の間とテンポで会場を盛り上げました!
かなり変なことをしているんですけど、
その変さが無理に感じない絶妙な雰囲気があります。面白いです。
スクランブルは
「ヨガするから横でなんかしといて」という無茶振りから始まる漫才。
ひたすらヨガをする相方に対して高音ボイスのツッコミ?が
ビシバシ決まっていきます。
この後登場するペルシャといいクリープハイプと
いいハイトーン好きなんですよね。
明らかに異質なオーラを放っている男女コンビ、カラフルタウン。
「そういうこともあるよね〜」という時代にマッチした肯定的ツッコミによって、
会場をハートフルな空気で包み込んでいました。
あまり見たことないタイプの漫才で、
一度生で見てほしいコンビNo. 1だと思います。
電々狸は、蜂に痴漢をした男が実は2回目と分かり、
アナフィラキシーショックで死ぬという衝撃的なネタ。
設定だけでもう面白いですし、
後半には謎のメッセージ性もあり、奥行きを感じるネタでした。
終始、笑いが絶えないまま、あっという間に
19組のネタが終わりました!
雪崩れ込むように次のコーナーへと参ります!
コーナー②
『こんなん言うやろな大喜利』
出演者
永見(ゲンチガッチ)/とりあえずライト/髙岡(竹虎)
笛木七男/べっち(モデル亜ガマ)/テッカク/榎本臨
笠川拓夢/須磨(モデル亜ガマ)/乱太郎(群青マリア)
森田(群青マリア)/でんで/吉田ザオリク
カク(ぺ)/久保(釈迦猿)/はるみ(やばいおとな)
はらだいこ(ねぐせ若葉)/かげ(インダスガンダス)
矢部/姫野/荒木(宛先プレーン)
大盛り上がりのまま2つ目のコーナーへと移ります。
続いてのコーナーは『こんなん言うやろな大喜利』
【ルール】
藤崎マーケットのトキが出しそうな回答を予想して、
より近い大喜利の解答を出した人が優勝。
優勝者はトキから自腹でお年玉をもらえるというこのコーナー、
現役生もやる気満々です!
まずは赤チーム!
お題は「昨日なにもなかったん?新聞の見出しとは?」
赤チームはオーソドックスなフリップ大喜利ということで、
シンプルな芸人力が試されます!
かなりレベルの高い回答が続き藤崎マーケット トキからも
「いいパンチ持ってんじゃん」
とお褒めの言葉。
良い回答は沢山出たものの、
誰もトキの回答を当てられず、
最終的にはトキの好みで勝敗を決めることに。
その結果、勝者は…
モデル亜ガマのべっち!
勝因は「何言ってるか何も分からなかったから」
その奇抜な回答の理解し難さに惹かれたようです。
続いて青チームのお題は、フラフープをつかったモノボケ!
トップバッター群青マリアの森田が
見事なモノボケを披露するものの、
トキの用意するそれとは違う様子。
ハイレベルなモノボケが続きますが、
誰もトキの回答を当てることは出来ません。
と、ここで群青マリアの乱太郎が
「トキさんは昔、ポリンキーをよく食べていたらしい」
という前情報で先手を打ちます。
しかし、肝心のギャグは全然外れていました。
最終的に先ほど同様、トキの好みで勝敗を決めることになり、
その結果勝者は…
ベスタベーラのでんで!
フラフープを麻雀のイーピンに例えたモノボケが
麻雀好きのトキの心に刺さったようです。
最後は黄色チーム。
黄色チームのお題はシチュエーション大喜利。
ここでよしもとパフォーミングアカデミー(通称YPA)の
貴史とおひなが登場。
今回は2人にエキストラをしてもらい、
「何をしているんですか?」
「公園の風景を描いています」
「あなたは?」
「〇〇」
の〇〇の部分を大喜利するというもの。
ここでも現役生とは思えないハイレベルな回答が続きますが、
誰もトキの回答には近づけません。
ここでピン芸人笠川拓夢が
「僕はしっかりと予習をするタイプなので、
トキさんのツイートを見て勉強してきました!」
と回答前から自信満々の様子。
トキの初夢ツイートからインスパイアを受けたという大喜利でしたが、
「全然違うわ、離れすぎ」
と藤崎マーケットの2人から総ツッコミをくらっていました。
最終的に黄色チームの勝者は…
吉田ザオリク!
「カレーコロッケを描いている」
という謎の世界観がトキの心に響いたようでした。
見事お年玉ゲット!
2つ目のコーナーも最高に盛り上がりました!
さあ2分ネタ後半戦スタート!
ナックラー/阿Q/ペルシャ/ハイクラウン/ヨシイチ/ばか息子
もものみ/来世はトレモロ/銀矢倉/軍艦
後半戦のトップはナックラー!
「無人島に一個持っていくとしたら?」というシンプルな設定ながら、
圧倒的な演技力と構成力で爆笑を起こしました!
全てがハイレベルで、とても0年目とは思えない漫才でした!
強烈なハイトーンツッコミと独特の世界観のボケが武器のペルシャ。
前世占いをしてくれるはずが段々と雲行きが怪しくなっていき…
ツッコミもボケもかなり変速的なこのコンビ。
ツッコミどころが多すぎるのに
何故かバランスが取れているのが見事です。
インパクト大の男女コンビ、ハイクラウン!
大暴れするパワー系ボケのあーたろうを、
的確にツッコんでいくツッコミの聖剛。
「アウトドア女子」をテーマにした漫才で、会場は大盛り上がりでした!
2分ネタの大トリを務めたのは、
現役生にしてM-1グランプリ準々決勝まで勝ち進んだ実力派、軍艦!
「ロバ顔」というワードを徐々に広げていき会場の爆笑を誘いました!
かなり注目度の高いコンビなのでハードルも上がっているのに、
しっかりと爆笑をとっているのが本当にすごいです。圧巻でした。
最高の空気のまま最後のコーナーへ!
コーナー③
ラップバトルクイズ
出演者
かの子(ゆうらん飛行)/金山(四中)/源(ナックラー)
桃山(四中)/中島千恵/ひの(ばか息子)/イワ・イワタ
岡田(インダスガンダス)/かげ(インダスガンダス)
はらだいこ(ねぐせ若葉)/西垣(ドレコ)
檜垣(ドレコ)/おはる/髙岡(竹虎)
べっち(モデル亜ガマ)/穴井ゲージ/でんで/久保(釈迦猿)
荒木(宛先プレーン)/たいち(サックスブルー)
最後のコーナーは『ラップバトルクイズ』です。
【ルール】
お題のワードをビートに乗りながらラップでディスり、
それが何のことをディスっているのか他のチームメイトが当てます。
チーム対抗で最も正解数の多かったチームが優勝です。
まずはAチーム!
このコーナーの考案者でもあるねぐせ若葉のはらだいこが、
「さっき見せそびれたので…」
と足元に入れた犬の肛門のタトゥーを披露。
ラップとは全く関係ありませんが会場は何故か沸いていました。
いざコーナーが始まると、モデル亜ガマのべっちに対して
「シンプルにラップが下手過ぎる」
というMC藤崎マーケットからの指摘や、
一人称が「ウチ」の謎のフィメールラッパーも登場しましたが、
コーナー自体は大盛り上がりでした!
お次はBチーム。
お題のワード”冬”に対しての
「実家の晩メシ鍋ばっかり」
はかなりのパンチラインだと思いました。
また、釈迦猿の久保がお題”ジャニーズ”に対して
と痛烈にディスり、会場全体がヒヤッとする場面も…
チームとしては4ポイントを取っていましたが、
大手事務所をあまりにもディスりすぎた
久保のせいで0ポイントというジャッジに。
個人的には韻も踏みながらしっかりとディスっていて、
全体的にラップのレベルが高いチームでした。
最後はCチーム。
見た目が特徴的なラッパーが多かったCチームですが、
見た目だけではなくラップもかなりハイレベルでした。
お題”アメリカ”に対して
「カードゲームが大統領」は表現としてかなりハイセンス。
さらには”YouTube”に対しての
「成金製造機、あげすぎ金の盾」
はかなり強烈なパンチラインで、会場では拍手が起きていました。
そして、Cチームで大活躍だったのはサックスブルーのたいち。
お題が”吉本興業”という、
現役生にとってはかなりディスりにくい圧倒的不利なお題に対して、
しっかりと闇営業騒動を絡めながらも、
愛のあるライムで場を沸かせ、
素晴らしいラップを披露しました!
さらには回答者側でも正解を量産し、
藤崎マーケットの2人もベタ褒めするほど鬼神の如き活躍でした。
このコーナーの優勝は最多ポイントを獲得したCチームでした!
最後まで大盛り上がりのままエンディングを迎えた現役生
『HIGH FLY』
オープニングでは藤崎マーケットの2人から
「ライブの名前がダサすぎる」
と辛辣なダメ出しをくらいましたが、最後には
「めっちゃいいライブやったね、
今後とも44期生をよろしくお願いします」
とのお言葉をいただき、
NSC大阪44期生のネタコーナーライブ
『HIGH FLY』は
大盛況のうちにフィナーレを迎えました!
ネタパートでは個々の実力を、
コーナーパートでは同期全体の絆を見ることができ、
44期生の可能性をひしひしと感じるライブでした!
劇場に直接足を運ぶのもよし、
オンライン(有料)で視聴するのもよし、
NSC大阪44期生のこれからの活躍に期待大です!
NSCでは学院説明会とオープンスクールを実施しています。
詳しくは公式サイト内
「学院説明会・オープンスクール情報」を
チェックしてみてくださいね。
学院説明会・オープンスクール情報はこちらから!
https://nsc.yoshimoto.co.jp/briefing/
「よしもとアカデミー」開校!
新たに3分野の養成スクールに加えて、吉本興業高等学院も開設
学院説明会も随時開催中!
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